生薬は薬草の根・葉っぱ・果実・花や動植物の分泌物や抽出物などを加工した物になります。例えば「陳皮」と言うみかんの皮や「葛根」と呼ばれているくずの根、その他にも「鹿茸」と言われる鹿の角など種類が多数ございます。これら一個一個にそれぞれの薬効がございますが、みかんの皮で何が治るんだろうをお思いになられませんでしたか。勿論みかんの皮をそのまま使うわけでは無く必ず加工をして使用します。必要のない成分を取り除いたり、潰したり、刻んだり、熱を加えたり、乾燥させたりして、不純物を取り除き薬効成分を凝縮させる事によって作られます。
もう一方の漢方とはこれら生薬を組み合わせて作られた物になります。例えば風邪の引きはじめやインフルエンザなどに効果的と言われている麻黄湯の場合を見て見ますと、麻黄・甘草・杏仁・桂皮と言う4つの生薬によって作られています。漢方薬はこの様に数種類の物を独自に配合して作り上げた薬で有り、数百年かけて作られた日本育ちの東洋医学によって出来た薬となります。また風邪薬と違い即効性が無いや副作用がないと思われている方も居ますが、それは飲み方や薬によって大きく異なる事がございます。
漢方薬とは薬なので適切な内服量がございますので、飲み過ぎてしまったり飲み合わせなどによって許容範囲を超えてしまう事が有ります。お飲みになる際には医師や薬剤師などの飲み合わせや飲み方・症状などをご相談の上、お買い上げなされる事をおすすめいたします。